子供が食べる精進料理

私が育った地域では、初七日までは動物性のものを食べない習慣がありました。

精進料理 - Wikipedia

近所の人が総出で家族や参列者用の炊き出しに来てふるまう、

そういう地域と時代だったのです。

といっても小学校低学年くらいまでは煮物が食べられず、

美味しいとも思ったことがなく、苦痛でしたね。

 

かろうじてご飯の友としておばちゃん達が作ってくれた『ごまみそ』を乗せて食べてました。

ごまみそ・・・黒ゴマをおっきいすり鉢ですり、砂糖、味噌などで味をつけたものです。田楽みそのようなゆるいものでなく、ゴマペーストの味付け版です。

ご飯以外では『高野豆腐』や『おもち(砂糖醬油の地域)』を頼りにしてました。

毎食そればっかりでも飽きるし、子供だからと葬式が終わったら初七日前にハンバーグとかカレーを食べてた気がします。

 

中学生になり年末に不幸があり、初七日までは!と決めたのに大みそか田作り(ごまめ)の味見をしてしまい父にからかわれた記憶もあります。おそらくですが、精進落としの慣習もだいぶ薄れて、本来なら正月明けて数日も精進料理を食べるところを年が変わったら良いってことにしてたのかもしれません。故人ももうええわと言っとるやろ、とか会話した記憶もあります。もしかしたら父が大好物の数の子を正月に食べたかったから?w

 

大人になり葬儀の場に出ることがありましたが大広間でお寿司や仕出し屋のトンカツが入った弁当を出され、違和感というか驚きましたね。

 

近所のおばちゃん達の手際の良さをみながら、ここでそれ話す?というような聞いちゃいけない噂話もきいたり、そばでいろんな人の言動をじっと大人しく聞いているような子でした。

味噌(大豆のミンサー回すの超楽しい)も梅干し(夏休みはゆかりを天日干しして、裏返すついでに味見)も漬物作り(雪の降る中、真水で大根を洗ったよ)もお手伝いしていた経験があるので手間をかけることを面倒に思わない考え方はこのころ育まれた、と思ってます。